よくある質問

お客様から寄せられた、リフォームで失敗しないための疑問・質問にお応えしました。

:夫婦と小学3年の息子の3人家族です。半年後に両親と実家に同居することになりました。 2階の6畳3部屋に住む予定で、キッチン、バス、トイレなどを2階に設けたいと 希望しています。築27年と古い木造住宅なので、水廻りを新たに作る工事が 可能か心配です。また、6畳間に設けるか、1階屋根部分に増築するか、どちらが良いのでしょうか?

A:水廻りの工事は可能です。けれども、構造材の老朽化がどのくらい進んでいるか、 一度専門家に見てもらうようにしてください。現在の平屋部分は、構造材や梁などの寸法が平屋なりのものしか使われていません。1階に重力がかからないよう に、柱に工夫をすればよいでしょう。

さて、水廻りの新たな設備配管の方法は、外壁の外側に設けて2階に持ってくる露出タイプと、1回の今ある水廻りから分岐する内臓タイプの2通りがあります。
もし、現在ある2階の2部屋にはほとんど手を入れないのなら、増築部分に水廻りを作るほうが、既存部分の取り壊しがない分、費用を抑えることが出来ます。全体のプランを考える際には、リフォーム後、何年生活するかといった、将来の計画も 十分検討したいものです。とりあえず数年間、形を整わせるだけでよいならその方策も考えられます。

木造住宅は30年くらいを耐久性のめどにしますが、柱や梁などの構造が しっかりしていれば、リフォームして50~60年以上保たせることは充分に可能です。 その際、耐震補強をしっかりしてリフォームすることをお勧めします。 いずれにしてもリフォームをする際には、将来10年くらいの生活を見越して プランを練るのが理想といえるでしょう。

Q:半年後に母と同居する予定です。洋室を和室にリフォームしたいのですが、アドバイスをお願い致します。

A:洋室を和室に、和室を洋室にというリフォームは、大きな構造の変更さえしなければ 難しいことではありません。 まず洋室を和室に変える場合床の高さが問題になります。
床高を以前と同じにするのなら、根太の高さを調整しなければなりません。
床高を上げてもよければ、カーペットを取り外した上に畳を敷きます。
板張りならそのままで構いません。壁や天井は既存の壁紙などを取り、 新しく和風に仕上げをすればよいわけですが、一般に洋室は柱を見せない 「大壁」と呼ばれる作り方が多いので、柱を見せた「真壁」にする場合は付け柱をします。
その他、廻縁や長押、鴨居など和室の約束事を本格的に施工するのは 費用のかかることです。あまり約束事にとらわれず、例えば大壁の和室など 自由な発想をしてみるとよいでしょう。

和室を洋室にする場合は畳をフローリングやカーペットに変えるわけですから床高は 自由になります。柱を隠して大壁にしたり、天井を張り替えることもそれほど 難しいことではありません。ただ、最近は洋室・和室といっても色々なデザインがあり、 スタイルにとらわれないで既存の物をうまく活かして利用してはどうでしょう。 良い柱があれば隠してしまうのはもったいないですし、障子も洋室に良く合います。
襖も縁を変えて洋風の紙や布を貼って色々な表情を楽しんでみましょう。

Q:2LDKの中古マンションに、夫婦と中学2年、高校1年、会社員の娘の5人で住んでいます。バスルーム前の洗面スペースが狭いため、朝は身支度の時間でサニタリーが混み合います。そこで、洗面スペースの近くに、簡単なリフォームで、 朝の身支度コーナーを作ることは できないものでしょうか。

A:ご質問のコーナーのスペースをどうとればいいか、図面を拝見したいところです。 廊下ぐらいの広さに、新たにコーナーを作るのは無理でしょう。また洗面所の中にこれ以上スペースがないならば、インテリア小物や家具のアイデアで 処理するのも一案です。 以前、厚さ8㎝の薄い縦長の家具を設計したことがありました。 真ん中に縦長の鏡があり、両側に化粧品棚を設けた家具です。 廊下に取り付けたのですが、なかなか好評でした。 もちろん、戸棚に両開きの扉が付けば、申し分ありません。

もっと簡単な方法として、洗面所近くの廊下に、巾30㎝の縦長の鏡を取り付けて、化粧品用のワゴンか、各自の小箱または引き出しや物入れが付いたスツールなどを 買うか作るかして、座りながら化粧品などの身支度をするのはいかがでしょう。 外出前の全身チェックもでき、家族全員で利用できます。

もしマンションの壁が、コンクリートやブロックでなく、木造の壁でしたら、壁の厚みを利用して、その中に埋め込むような棚をオーダーするのも解決法の一つです。 邪魔にならず、スペースもとらないので効果的です。

Q:今度、両親と同居するのを機会に浴室をリフォームすることにしました。高齢者対策には、どのような工夫が必要ですか?

A:高齢者対策は手摺りをつけること、滑らない床材を使う等、ある程度の条件は誰もが 推察できますが、大切なことは、入浴時間の過ごし方です。
高齢者自身の生きがいの一つに、「孫と入浴する」という意見が多くあります。 これには愛情を交わす相手がいる幸福感の他に自分の果たす役割が家庭に感謝されるといえる「役立つ喜び」があります。こうしたケースから入浴時のシーンを想定すると、浴槽や浴室の広さを やや広めにとることが大切でしょう。

また仮に一人で入るときも、少しからだがだるいときなどに利用できるベンチを洗い場に置いたり、浴槽は中に座る機能が付いた物や背もたれ側に30㎝くらいの平らな部分を造って腰掛ける事ができるものにする等、ちょっとした工夫が求められています。

また、外部の緑を眺めながら入れる明るい浴室、24時間入浴可能で掃除が不要な循環式機能の付いたもの、汚れに強い材質など 生活上気分が良く、楽になる浴室とは何かをさらに追求しなければなりません。
しかし、これは高齢者のみではなく、誰もが求めている浴室であると言えるでしょう。

Q:3歳、4歳、7歳と育ち盛りの子供が三人います。公団住宅に住んでいますが、下の階の方から子供が駆け回る音がうるさいと、何度か苦情が来ました。今回リフォームをするにあたり騒音対策にどんな配慮をすればよいでしょうか。。

A:騒音対策は音の程度により対処も異なりますが方策をいくつか紹介します。

第一にカーペットの敷きつめをする。これは音の伝導を抑える効果が高い方法です。 ただし子供の小さい家庭では、汚れの点で数年したらカーペットを交換するというような 事も考えられます。次にコルクタイルにする。物の接する音がソフトで踏み心地もよく、子供が床で遊ぶ時も肌に優しい接触感があります。

フローリングにしたい場合は、床の表面材とコンクリート部分の間が空洞のままだと、 太鼓と同じ原理でかえって音が大きくなるので処理が必要です。

他に床材の裏にゴムや発砲スチロールが接着しているものがありますが、 子供のドタドタ走る音が消えるほどの効果はなく、イスやテーブルを引く音が気にならないという程度でしょう。

工事に際しては、あらかじめ工期と音の出るピークを説明し、騒音対策を講じたリフォームであることを階下の方にも説明し、内諾を得ておきましょう。

マンション生活の場合、階下の騒音は気になるものですが、何らかの方策と生活態度で許しを願う以外はないでしょう。小学生になったら子供に共同生活のマナーをしつける事も いい結果を生むかもしれません。

Q:築30年の木造2階建て住宅に住んでいます。外見はまだまだしっかりしていますので、 建替えるには早いと思っていますが、阪神大震災の様子を見て我が家は大丈夫か心配です。建物を丈夫に補強するにはどうすればよいでしょうか。。

A:今回の地震で倒壊した木造家屋の一番の弱点はというと、屋根が重いということです。地震の揺れでまず柱がグラグラになり、重い屋根がそのままの形で下へ 落ちてしまっています。揺れを止めて、出来るだけ丈夫にするためには、 屋根を軽くすることが一番大切です。瓦葺きの家は、出来るだけ軽く金物で 止めてある形にし、瓦の素材も軽い物を選びます。 現在では、樹脂製で一見普通の瓦に見えるような物もあります。

次に大切なのは壁です。壁の大きさが家の面積に合っているか、またその配置がバランス良く並んでいるか、外力に対する強化の為の斜め材(筋交い)が 中に入っているかというような事がポイントです。

最後に、柱と土台・梁の接合部がしっかり金物で止まっているかどうかということです。

以上の3点は、明日にでも建築士さんや大工さんにお願いして、 点検しておいていただきたい点です。それに加えて、築30年のお宅ということですから、ちょうどオイルショックの頃に建てられた物だと思います。当時は材 料の不足から必要充分な材料で建築されていない物件も多いようです。この機会に、建物の総合点検をされるのが良いかと思います。

Q:築15年の2LDKのマンションに夫婦2人暮らしです。夫が定年を迎え、家にいる時間が増えたので、以前から圧迫感があり気になっていた10畳あるリビン グの居心地を良くする為に、天井を高くしたいと考えています。雑誌で天井を高くした例を見たのですが、本当に可能でしょうか。

A:天井が高くできるかどうかは、天井裏に空間があるかどうかによって決まります。可能かどうかを確認するために天井をコンコンと叩いてみてください。
コンクリートを叩く重い音がしたときは、スラブといって階ごとのコンクリート板ですから、構造上、天井の高さを変えることは不可能です。板を叩くような音 がした場合は、プラスターボードという厚さ1㎝前後の板が張ってあり、板とスラブの間、つまり天井裏には空間があるので、天井を高くする事が可能になりま す。

その場合は、天井裏の高さを確認しておかないと、せっかくの計画が無駄になってしまいます。一般に、和室押入の天井の合板は、手で持ち上げると簡単に開きます。
そこから、どの程度の高さがあるのか見ることが出来ます。

他にも、洗面所や浴室の天井に点検口が設けられているケースもありますが、洗面所や浴槽の天井はリビングより低いので、天井裏に高さがあっても、 リビングの天井高と比べるなど充分に調べてください。もっとも確かな方法は、施工図で確認するか、設計者か施工者に聞くことでしょう。

Q:中古で一戸建てを購入予定です。2階の北側にある洋室に窓が2つあるのですが、壁と天井のクロスにカビが生えています。現在の住人は結露に悩まされている ために、物置同様に使っているということです。購入したらクロスは替えるつもりですが、結露を予防する手立てがあれば教えてください。

A:結露は、外気温と内気温の差から生じます。防止のためには、壁下地材を壁から少し離し、外壁との間に空気層を設けてボードを張る2重張りが一般的ですが、その程度でおさまるものかどうか、結露の状況により処理方法も異なります。

簡単なものは、前記の2重張りの上に、防カビ性の処理が施してあるクロスを張る方法があります。この場合でも、立地条件により外気温との差が特に激しい場合は、外壁とボードの間に断熱材を入れると良いでしょう。
さらに、大がかりにはなりますが、二つの窓の内側に、断熱用の樹脂製のサッシを取り付けて二重サッシにする方法もあります。このサッシは防音効果にも優れていますので 近隣の騒音に悩まされているお宅にも役立ちます。

また、ご質問では壁だけではなく天井にもカビが生えているとのことですが、結露ではなく、外壁の亀裂や屋根等の破損から、雨漏りしていることもありますので、一度、専門家に診断して貰うことをお勧めします。

Q:3年前に中古で購入した築13年の3DKの一戸建てに住んでいます。夫はレコード会社勤務、私は近所でピアノ講師をしています。
2人とも音楽関係の仕事をしているので、前からオーディオルームが欲しいと話していました。雑誌で地下室にある家を見て、地下室を作りオーディオルームにすることを思いつきました。 新たにつくることは可能でしょうか。

A:法律上の制限を気にされているようですが、次のような問題があります。
ご質問にもあるようなオーディオルームは居間扱いですから、建物の床面積の合計である延床面積に入ります。現在の建物面積と地域の容積率(土地と延べ床との比率)が不明 ですからはっきりお答えできませんが、土地の面積に対して、建物の床面積が法律の制限いっぱいに建っている時は、これ以上床面積を増やすことは、残念ながらできません。

さらに、居間の条件として、その部屋の広さの7分の1の大きさの採光面積、つまり窓が必要と法律で定められています。建物の完 全な真下につくるのではなく、建物と斜めにずらしてドライエリアを設け採光を確保したり、3倍の明るさになると認められている天窓を設置することになりま す。(壁面後退有)

ご質問のように、後工事で地下室をつくる場合リスクは大きいものと考えなければいけません。例えば、地盤の状態はどうか、残土 の運び出しが可能か、などの敷地条件の他に、現在の建物全体に構造上の問題がないか、など様々な問題が絡んでくるので、充分な調査と検討が必要ですが、現 在は後工事でも地下室を作れる新工法がありますので、法律上の制限をクリアー出来れば、施工は充分に可能であるといえます。

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